今年も皆様のご支援で難民・避難民の若者達に希望を届けることができました

この1年、日本で未来を拓こうとする難民・避難民の若者のために、さまざまな形で温かいご支援をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。

世界では、長引く戦争や政治的混乱により、故郷を離れざるを得ない難民・避難民の数が増え続けています。さらに、アメリカをはじめとする受け入れ国での支援縮小や、日本国内における差別的・排外的な言動の広がりなど、若者たちを取り巻く環境は、残念ながら厳しさを増した1年でもありました。

そのような状況の中にあっても、皆さま一人ひとりのご支援とご協力により、私たちパスウェイズ・ジャパンは、日本で難民・避難民の若者が学び、働き、未来へと歩みを進める道を着実に広げることができました。

今回は、この1年に皆さまと共に積み重ねてきた成果をご報告します。

日本への受け入れの拡大
2025年春、新たに22名の若者が日本での生活をスタートしました。これにより、これまでに日本で学び・働く機会を得た難民・避難民の若者は、累計で200名を超えました

一人ひとりの「学びたい」「働きたい」という思いが、日本での新たな一歩へとつながっています。

今年の来日時の様子

進学・就職と次の一歩へ
2023年に来日し来春日本語学校を卒業する学生17名のうち、進学希望者の約7割にあたる8名がすでに進学先を決定、または奨学金を獲得しました。

母国では叶わなかった高等教育への進学を実現し、さらに専門性と可能性を広げていきます。

また、この1年で、新たに18名が就職し、新卒採用で7名が内定を獲得しました。これによって、日本で就職し自立する若者の合計は50名を超えることになりました

難民・避難民の若者が、日本社会の一員として、学び、働き、活躍の場を広げています。

就活セミナーの様子

広がる日本での教育パスウェイズ
来年度は受け入れを拡大し、約30名の若者が新たに来日予定です。現在、彼らは来日前オリエンテーションや日本語学習に取り組み、日本での生活に向けた準備を進めています。プログラムに選ばれた若者の喜びの声をお届けします。

「『日本・アフガニスタン日本語学校パスウェイズ』のプログラムに選ばれたことを大変光栄に感じ、感謝しています。この機会は、より明るい未来への希望と、学業面でも人間的にも成長するチャンスを与えてくれます。日本語を学ぶことに胸を躍らせるとともに、社会に良い貢献をできることを楽しみにしています。」(アフガニスタン出身学生)

来春、日本で若者たちが新たな一歩を踏み出せるよう、引き続き、来日までの道のりを支えていきます。

11月に開催した「活動報告会」には、支援者の皆さまと難民・避難民の若者、あわせて約50名が集いました。
難民・避難民の若者を支える、温かなつながりの輪が確かに広がっていることを実感できる時間となり、若者にとっても、活動に携わる私たちにとっても、大きな励みとなりました。

パスウェイズ・ジャパンは、「誰もが自身の力で未来を切り拓ける世界」をビジョンに掲げています。
分断や差別の広がりが懸念される今だからこそ、教育の機会さえ得られれば未来を切り拓く力を持つ若者のために新たな道筋をつくることは、若者自身の希望となるだけでなく、共に生きる日本社会にとっても、新たな可能性と希望を生み出すことにつながると信じています。

その道を、ぜひ来年も、皆さまと共に歩み、広げていけましたら幸いです。

最後に、重ねてのお願いとなりますが、現在、難民・避難民の若者の歩みを継続的に支える「伴走サポーター」を募集しています。
来日前の日本語教育、来日直後の生活の立ち上げ、そして進学・就職に向けたキャリア支援まで――若者たちが日本で自立へと向かう道のりは、多くの方のご寄付によって支えられています。

ぜひ「伴走サポーター」として、難民・避難民の若者の歩みを支えていただけましたら幸いです。

毎月の定期寄付のほか、年ごとのお支払い(10,000円/年〜)もお選びいただけます。 ご都合に合わせて、無理のない形でご支援いただければ幸いです。

・パスウェイズ・ジャパンは、公益財団法人として認定されており、皆さまからのご寄付は税制上の優遇措置(寄付金控除)の対象となります。詳しくはこちらをご覧ください。

また、今年の若者たちの歩みや、来年に向けた一人ひとりの想いを、キャンペーンページでご紹介しています。ぜひご覧ください。

改めまして、本年も温かいご支援とご協力をいただき、誠にありがとうございました。

皆さまが良い新年を迎えられますことを、心よりお祈り申し上げます。