伴走サポーター募集キャンペーン

世界中で起こる紛争、迫害、暴力、人権侵害により未来への道筋を失った若者たち。
未来をあきらめない若者たちが、日本で新しい一歩を踏み出しています。
その歩みを支えることは、共に希望ある社会をつくる一歩になります。

パスウェイズ・ジャパンでは、これまで紛争や政変が起き難民の状況となったシリア、アフガニスタン、ウクライナの若者を約200名以上、日本に受け入れてきました。また、「渡邉利三国際奨学金」の提供を通じて、日本に逃れたり帰国が困難となったりした若者約20名が高等教育の高等教育進学を支援しています。

日本で学び、日本語を習得して、希望の道を歩み始めた若者たち。その姿は、今も様々な困難に直面している難民・避難民の若者の希望にもなっています。

さらに、困難を乗り越え、自分の夢を持ち続け、歩む存在は、受け入れる日本社会にとっても「人財」になります。日本で受け入れた若者たちが学び、成長する姿に触れ、受け入れる学校は22の日本語学校、18大学に広がりました。

日本社会でも、差別や排除を促す言動が増え、様々な不安を感じる方もいると思います。パスウェイズ・ジャパンが活動をしていて感じるのは、難民・避難民の若者たちは、機会さえ得られれば、自身の力を伸ばし、日本社会の一員となって社会に貢献する力があるということです。

母国で思い描いていた将来の夢や希望を一度は奪われた難民・避難民の若者の中にとって、日本は希望の続きを歩む場になっています。来年度の募集には、2000人を超える若者から応募がありました。その中で、書類と数度の面接試験を経て、将来社会に貢献しようとする強い意志と日本社会に適応しようとする高い意欲を持った約30名の若者が来年から日本で新たな一歩を歩みだします。

私たちは、より多くの方と共に希望の道をさらに広げるため、継続的な寄付で難民・避難民の若者を支えていただく「伴走サポーター」募集キャンペーンを行います。
2025年12月まで、30名の伴走サポーターの参加を目標にしています。

ぜひ、私たちと共に、難民・避難民の若者の希望の道を日本で広げていきましょう。

母国で突然失った希望の続きを日本で歩む
アフガニスタン出身・Aさんの話

アフガニスタンでは、2021年にタリバンによる政変により、女性の高等教育や就労の機会が奪われ、当時大学に在学していた女性は大学を中退せざるを得なくなりました。アリナさんもその1人で、大学を突然離れることになりました。2025年春に来日し、現在は、日本語学校で学んでいます。ホテルでのアルバイトも来日直後の5月より開始し、日本社会での接点を広げています。

「日本で新たな生活を始めることは、私にとって大きな節目となるものでした。初めて到着した時は、すべてが新鮮でワクワクするものでした。日本の生活に適応するのは簡単ではありませんでしたが、それぞれの困難を通して多くのことを学び、次第に強くなっていきました。

日本に来る前、私はアフガニスタンの大学で公共政策と行政を学んでいました。この分野に合格するために、私は非常に努力してきました。しかし、タリバンが国を掌握したとき、私の希望は目の前で消え去り、完全に途方に暮れました。この悲しみを経験した女性は私だけではありませんでしたが、私は諦めませんでした。教育を続け、新しいスキルを学ぶための新たな方法を模索し始めたのです。

パスウェイ・ジャパンの支援により、私は人生の新たな章を始める機会を得ました。学び、成長し、未来を再構築するチャンスです。この機会は、私の希望とモチベーションを回復させてくれた奇跡のように感じられました。

私の日本語学校では、日本語を学ぶだけでなく、クラスメートたちの文化や視点からも学んでいます。多文化の環境での学びは、努力や敬意、忍耐といった価値観を大切にする心を育んでくれました。

アルバイトも私の成長に欠かせない経験です。仕事を通じて得た教訓は本当に貴重です。時間管理の方法、チームの一員として働くこと、効果的なコミュニケーションの取り方を学びました。これらの経験によって、私はより自信をつけることができました。

将来は日本の大学に進学し、ビジネスを学びたいと考えています。私の夢は、国と国をつなぎ、人とアイデアを結びつけ、世界に良い影響を与える機会を創出する起業家になることです。輝かしい未来を築くために、これからも努力を続けていきます。」

パスウェイズ・ジャパンのソーシャルメディア

教育から自立へ。「道」をともに歩む支援の仕組み

パスウェイズ・ジャパンでは、日本に受け入れた難民・避難民の若者が、日本で自立に向けて歩めるよう、来日前から受け入れ教育機関の卒業まで、一貫した支援を行っています。

卒業生のうち、すでに48名が就職しており、今後、在学中の学生が卒業し社会に羽ばたくことで、ますます活躍していくことが期待されます。
※2025年10月末時点

「伴走サポーター」として、希望の道を一緒に歩みませんか?

難民の学生が日本に来て、日本語力や次のキャリアに進むための力を身につけ、自立していく道のりを支えるには、継続的なご支援が必要です。

ぜひご寄付を通じて、学生が日本で未来を拓く道のりの「伴走者」となってください。

ご寄付でできること

来日前の日本語学習を提供

日本に来る前の難民の若者が、日本語を学びながら新しい生活への準備を進めることができます。

来日直後の生活を支援

来日したばかりの若者が、自立の一歩となるアルバイト開始までの約2か月間を安心して暮らすことができます。

2年間の進学・就職支援を提供

難民の若者が2年間日本語学校に通う間に、定期的なキャリア面談や進学・就職に関するサポートを受け、次のキャリアに向けて進むことができます。

※上記の内容は、1年間のご寄付を続けられた場合に届けられる支援の一例です。

サポーターになると

学生の近況がわかる活動報告
ウェブサイト等で発信している活動報告・年次報告書をメールでお届けするほか、サポーターの方向けに、日本で学ぶ学生の近況やメッセージをお届けします。

イベントへのご招待
学生が来日時に行う「来日歓迎会」と、年度の半ばに当団体スタッフ・学生と直接お話いただく「活動報告会」にご招待します。
*次回の「活動報告会」は11月26日(水)に都内会場およびオンラインのハイブリッド開催です。

*ご寄付は、毎月の定期寄付のほか、年度ごとのお支払い(10,00円/年~)も可能です。ご都合がいい方法でご支援いただければ幸いです。
*パスウェイズ・ジャパンは、2024年10月1日に内閣府から、公益財団として認定されました。これにより、皆さまからのご寄附は、税制上の優遇措置(寄付金控除)の対象となります。詳しくはこちらをご覧ください。

代表理事・折居からのメッセージ

世界各地で紛争や迫害により故郷を追われる若者は増え続けています。各国政府による受け入れ枠が減り、国際的な協力が求められる中、機会さえあれば自ら努力して道を切り拓ける若者達のために、教育と就労、そして受け入れの機会を提供する必要はますます高まっています。 パスウェイズ・ジャパンはこれまでに205名の若者を日本に受け入れ、進学・就職、そして自立の機会を提供してきました。ここまで活動を続けるのに際して、多くの団体や個人の方々にご協力を頂いてきましたが、それは学生・卒業生達が日本で努力して学び、キャリアを切り拓いてきたその真摯な姿に、皆様が共感してくださったからだと考えています。 その意味で、パスウェイズ・ジャパンが用意してきた小道(= パスウェイズ)は、難民の背景を持つ若者達自身が、皆様と共に切り拓いてきた道筋であると考えています。

2026年度の留学生募集にも、日本で未来を切り拓こうという高い志を持った1,700名を超える若者からの応募があり、日本で機会を広げることの重要性を実感しています。2026年に日本に受け入れる約30名の若者が日本で安心して未来を切り拓けるよう、そしてその後も多くの若者に道を広げることができるよう、この度「伴走サポーター」の募集キャンペーンを行うことになりました。「パスウェイズ」をさらに広く、多くの若者が安心して歩ける「道筋」とできるよう、皆様にも「伴走サポーター」として、ぜひ一緒に、未来を切り拓く力を支えてください。

パスウェイズ・ジャパンでは、単発でのご寄付も募集しています。難民の学生を教育を通じて受け入れる取り組みを支える「ワンアクション」をお願いします。

関連リンク
・2024年度の年次報告書はこちら
・最新の活動情報はこちら