2025年3月に来日した学生のメッセージ

2025年3月に来日し、日本での生活を始めて3か月ほど経過した学生たちのメッセージを紹介します。


アルジョンディさん(シリア出身)

最初に自分の将来を思い描いたとき、それを母国で実現するのは難しいと感じていました。私の国ではまだテクノロジー分野が十分に発展しておらず、自分の力を本当に発揮するためには、スキルを高め、視野を広げられるような経験が必要だと強く感じていました。だからこそ、最先端の技術と高く評価される教育で知られる日本に目標を定めたのです。

日本に降り立った瞬間、私は自分の夢に向かって確実に前進しているのだと実感しました。現在、千葉県での生活はまだ大きな変化はありませんが、日々多くの課題に向き合っています。日本語学校での学校生活はとても充実しており、日本語の力が日ごとに確実に伸びているのを感じます。データ分析とITの勉強は今は個人的な取り組みですが、来年の大学出願に向けてしっかり準備を進めていく必要があります。授業以外では、アルバイトを通じて日本語能力や日本のビジネス文化を実践的に学んでおり、非常に貴重な経験になっています。大変ではありますが、毎日が学びと成長の連続です。

これからの目標は明確です。日本で得た高度な知識と異文化理解を活かし、自分自身をさらに成長させ、この地で成功をつかむことです。日本でのこの旅は、単なる学問の追求にとどまらず、自分のスキルを社会に活かし、進化するデジタル分野に貢献するための礎となるものなのです。


アミーナさん(アフガニスタン出身)

日本に来て3ヶ月が経ちましたが、これまでの経験は現実離れしており、人生を変えるほどのものでした。タリバン政権下のアフガニスタンで経験した沈黙と束縛から、学び、話し、成長し、かつて奪われた未来を取り戻す機会を得た今、毎日、私はどれほど成長してきたかを実感しています。日本語を学ぶことを禁じられることなく、人々と交流し、友達を作り、自分の意見を述べ、アルバイトをし、そして何よりも、3年間の教育機会の喪失から学校に戻ること。私の目標に向かって一歩一歩進むたびに、長年の不確実性の暗闇から、確実性への光へと再び足を踏み入れたような気持ちになります。

これまで楽しく貴重な経験を積んできましたが、ここでの新しい生活への適応は、決して簡単ではありませんでした。学校とアルバイトの両立、そして全く新しい環境への適応は、最初は精神的にも感情的にも大変でしたが、今では新しい生活リズムを確立し、日々がより生産的になり、日本での生活にもより適応できるようになりました。

今、ここ数ヶ月の経験を通して未来を見据えると、私が切望する成果も、その道のりで直面するであろう困難も、楽しく思い出深い時間がたくさん待っているのが分かります。成果を得られた時は、アフガニスタンの女子生徒にとって学校や大学への入学が禁じられているという、まさに私が最も必要としていた時に、ここで新しい生活を始める機会を与えてくださった方々に、心から感謝します。そして困難に直面した時は、私を日本へと導いてくれた夢を胸に、前進していきます。

*アミーナさんの来日時のスピーチはこちらをご覧ください。


マルゴさん(ウクライナ出身)

日本に来るのは2回目になりますが、また日本に来ようと思ったのは、1回目の滞在で本当に日本を楽しめたからです。つまり、日本での良い経験のおかげで、私は日本に戻り、ここで新しい人生を築こうと決めたのです。毎日学校で勉強し、日本語を練習できるアルバイトを探しています。今の目標は、学校の勉強を一生懸命して、大学に入る準備をすることです。

*マルゴ(マルハリータ)さんの来日時のスピーチはこちらをご覧ください。