難民の背景をもつ若者の高等教育向け奨学金プログラム「渡邉利三国際奨学金」設立、募集開始

一般社団法人パスウェイズ・ジャパン (以下、PJ)は、日本で暮らしている難民や、難民の状況となって国外か ら日本に受け入れられた人々の内、進学機会の限られている人々に対して、高等教育の機会を提供する「渡邉 利三国際奨学金」を設立し、募集を開始しましたi。 本奨学金は、難民となる困難な経験を経ても、学びを続け、将来社会に貢献しようと努力する若者達の支援を 目的にしています。その中でも特に、従来日本で奨学金応募の機会が限られていた、期間限定の在留資格の 人々を対象にしており、進学と就職を経て、将来安心して日本社会で暮らし、活躍できるよう支援します。

<本奨学金の特徴>

在留資格が安定していない難民を対象

外国籍の人を対象とした日本で奨学金プログラムの大半は、「定住者」や「永住者」などの在留資格を有すること が条件になっています。難民の背景のある人は、難民認定を得るなど一部の限られた者以外は「定住者」など の安定した在留資格を得ることが難しいのが現状です。そういった状況を受け、本奨学金は、在留資格による制 限をできるだけなくすことで、進学機会の限られている人々に対して、高等教育の機会を提供します。

学費と生活費を支援するフルスカラーシップ(金額の上限あり)

本奨学金では、学生が経済的不安を抱えず、安心して学問に取り組めるような支給条件となっています。学費 は年間 170 万以内、生活費補助は、月 5 万から 7 万(応募時点の経済状況や他の奨学金等の受給状況を考 慮の上、支給額を決定)です。また、返済は不要で、他の奨学金との併用も可能です。

様々な教育機関に進学可能

本奨学金では、本人が希望する大学・大学院に進学が可能となっています。また、専攻についても、制限はなく、 本人の希望が優先されます。

難民の状況になった人々の高等教育への進学率は、全世界で 6%iiです。一般の若者に比べて著しく低いのが 現状です。PJ は、本奨学金プログラムを通じて、難民の背景をもつ若者に高等教育の機会を提供し、希望ある 未来を切り拓いていけるようサポートします。

2023 年度 渡邉利三国際奨学金 奨学生募集の詳細はこちら

締切:2023 年 1 月 25 日 20 時

(注釈)

i 本奨学金は、2022 年度は、公益財団法人パブリックリソース財団が実施する「渡邉利三国際奨学基金」として、業務を受託する 形で実施をしました。2023 年度は、パスウェイズ・ジャパンの事業として初めて実施することになります。
ii UNCHR, https://www.unhcr.org/tertiary-education.html, 2022 年 12 月 20 日

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