パスウェイズ・ジャパン(PJ)では、日本語学校・大学で学ぶ難民の背景を持つ学生が、卒業後に自分の望む進路を見つけ、自立して生活を送れるよう、就職活動に向けた支援を拡充しています。加えて、難民・避難民の若者の就労に関して日本でまだ理解が少ない中、人財として活躍する土壌を広げるために、採用に関心を持つ企業とのネットワーク構築も動いています。今回、その活動の一環として、株式会社ハタノシステムでPJで受け入れた学生が約3ヶ月間のインターンシップを行いました。
株式会社ハタノシステムは、昨年夏に、難民・避難民の学生をインターン採用した企業を招いた「企業交流会」への参加をきっかけにインターン採用に興味を持っていただき、今回の長期インターンシップが実現しました。
学生向けの説明会、書類・面接の選考を経て、ウクライナ出身のディーさんが選ばれました。ディーさんは、大学で国際経営を専攻しており、日本の企業の活動を知る機会となりました。インターンシップ期間中は、ハタノシステム管理部にて、人事、広報、採用など多岐にわたるバックオフィス業務を担当しました。ハタノシステム公式インスタグラムの投稿記事の作成、運用も行い、社員インタビューやイベントへの参加を行いながら、発信していきました。インターン期間の終盤には、誰でも運用が継続できるよう、社員向け研修も行いました。
ディーさんが運用していたインスタグラムはこちら (ディーさんも登場しています。)
ディーさんのコメント
「国際ビジネスを学ぶ中で実務経験を積みたいと思い、ハタノシステムのインターンに参加しました。SNS運用や動画編集、請求書処理など幅広い業務を経験し、日本の職場文化や報連相の大切さも学びました。多様性を尊重する職場で、自分の意見を安心して伝えられる環境が成長を後押ししてくれました。将来は日本とウクライナのビジネスをつなぐ存在として活躍したいと考えており、この経験はその第一歩となりました。」
株式会社ハタノシステム・管理部 波多野様のコメント
「『企業交流会』へ参加させて頂き、学生の皆さんの意欲的な姿にいい意味で驚かされ、また弊社でもご活躍頂けるものと考えて、今回のインターンの受け入れに至りました。実際にインターンを開始したところ、想定していた以上にご活躍されたディーさん。ビジネススキルの高さはもちろんなのですが、外国人の方が理解しにくいであろう、日本語会話特有の細かなニュアンスをしっかりと捉え、理解されていることにも感心をさせられました。また、従業員向け社内説明会の講師を担って頂くなど、従業員もディーさんの存在をしっかりと認識してくれ、今後の外国人採用推進に向け大きく前進したものと感じています。」

パスウェイズ・ジャパンでは、今後も企業と学生、双方に出会いと理解の場を提供するとともに、その後のインターンシップや採用の機会に繋げる支援を行なっていきます。
