
パスウェイズ・ジャパンでは、難民・避難民の若者が教育を通じて日本で新しい道を歩む「教育パスウェイズ」という取り組みを進めています。
母国で希望を失った若者が、日本での学びを通して未来を切り拓く―その道のりを、日本社会の一員として共に歩んでいます。
外国人の受け入れに関して、社会で様々な議論が起こっています。そのような中、パスウェイズ・ジャパンが行う、教育を通じて難民・避難民を受け入れる「教育パスウェイズ」という取り組みは、母国で希望を失った難民・避難民の若者が未来を切り拓くと共に、受け入れる日本社会にとっても新たな人財を得る機会となり、双方にとってウィン・ウィンな受け入れのモデルであると考えています。
今回は、このパスウェイズ・ジャパンの受け入れモデルについて詳しくご紹介します。
受け入れプログラムの特徴
日本語学校と連携して受け入れ、日本での進学・就職に必要な日本語力を習得するための教育を提供

在学中からアルバイト等で自活しながら日本での就労経験を積めるよう支援し、進学・就職までキャリア支援を行い、自立につなげる

日本語学校での2年間の日本語教育を通じて、日本語を習得し、進学・就職と次のステップに進んでいきます。この2年間の間も、支援に頼るのではなく、アルバイトを行うことで、日本語の実践力や職場文化への理解を深め、自立の基盤を整えていきます。
来日前から進学・就職まで、自立にむけた道のりを「伴走」
パスウェイズ・ジャパンは、母国での困難を乗り越えてきた若者が、日本で安心して未来を描けるよう、来日前からの準備・生活の立ち上げ・キャリア支援までを一体的に行っています。
2023年度からは進学・就職支援をさらに充実させ、一人ひとりの夢を形にするサポート体制を強化しています。
来日前日本語教育とオリエンテーション
オンラインでの基礎レベルの日本語教育や日本での生活立ち上げに向けた情報を提供します。

来日後オリエンテーション
スタッフや外部講師、先輩学生・卒業生が講師を務め、日本の文化・生活習慣、在留資格、日本語学習、アルバイト探しや家計・時間管理、防災・緊急時の対応など日本での生活の立ち上げに向け包括的な情報を提供します。また、支援団体や地域コミュニティとのネットワーキングも支援します。

定期面談
四半期事に面談を行い、個々の学生の状況を理解しながら、キャリア実現に向けた行動をサポートします。

就活支援
就活説明会を開催し日本の就職活動について早期に情報提供すると共に、自己分析の準備の機会を提供します。その後、就活メンターシップや就活セミナーへの参加を通じて、目指すキャリアを明確にし、実現を目指します。

進学支援
大学学部進学に必要となる「日本留学試験」(EJU)の受験準備を支援するための「PJチューター制度」を開始。大学生・社会人のボランティアと、サポートを必要とする受験生を一対一でマッチングして、オンラインで学習支援を行います。また、日本教育パスウェイズ・ネットワーク(JEPN)のパートナー大学と協力して、進学の機会を提供します。

進学・就職して、日本で自立した生活を送り、社会に貢献する存在に
ネットワーク構築(学生リユニオン・デイ、地域コミュニティとの交流等)
様々な学生、支援する日本社会の方々とつながり、悩みを共有するとともに、進路の実現に向けてサポートします。
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このような取り組みにより、卒業生のうち81%、48名がすでに就職しています。(2025年10月末時点)そして、今後大学等に在学中の学生が次々に卒業、就職して社会に羽ばたくことで、ますます活躍していくことが期待されます。
*卒業生の進路については別途ご報告する予定です
ご寄付で難民・避難民の若者の道のりを伴走しませんか
来日してから進学・就職までの道のりは、多くの個人・団体の皆さまからのご寄付によって支えられています。パスウェイズ・ジャパンでは、継続的なご支援を通して難民・避難民の若者と歩みを共にしてくださる方を、「伴走サポーター」とお呼びしています。
これまで毎年約20名の若者を受け入れてきましたが、来年度は約30名へと受け入れを拡大する予定です。
母国で未来を失い、日本で新たな一歩を踏み出そうとする若者が、希望をもって歩み出せるように——。
その道のりを支える存在として、ぜひ「伴走サポーター」としてご参加ください。
キャンペーンは12月末まで、30名の新たな伴走サポーターの参加を目標にしています。
あなたのご支援が、未来へと続く「希望の道」をつくります。
*ご寄付は、毎月の定期寄付のほか、年ごとのお支払い(10,00円/年~)も可能です。ご都合がいい方法でご支援いただければ幸いです。
*パスウェイズ・ジャパンは、2024年10月1日に内閣府から、公益財団法人として認定されました。これにより、皆さまからのご寄附は、税制上の優遇措置(寄付金控除)の対象となります。詳しくはこちらをご覧ください。
キャンペーン期間中、難民・避難民の学生・卒業生から寄せられた「今年の一歩」と「来年の歩み」をソーシャルメディアやウェブサイトで掲載しています。難民・避難民の若者の声を広げていただくことも、大きな支援になります。ぜひご覧いただき、皆様のソーシャルメディア等でご紹介いただけますと幸いです。
皆さまのあたたかいご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

