2025年度渡邉利三国際奨学金募集結果と奨学生報告

2025年度の渡邊利三国際奨学金は、61名からの応募があり、選考委員会による書類と面接の審査を経て、この度21名の奨学生を選考しました。募集結果の詳細はこちらのサイトからご覧ください。

奨学生達は2025年4月に大学学部に入学する学生から、博士課程在籍中の大学院生まで多様な学びの過程にあり、女性が11名、男性が10名と、初めて女性が過半数となっています。また、出身国も昨年度までのシリア、アフガニスタン、ミャンマー、トルコ(クルド)の4カ国に加えて、新たにウクライナ、カメルーンの出身学生も選ばれ、合計6カ国となりました。専攻分野も、工学、看護学、経済学、日本語教育等と多様です。

今年は、「補完的保護制度」の導入により定住者の資格を得た人など、難民の背景をもつ人々の状況が多様化する現状を踏まえて応募資格を一部変更して募集を行いました。個々の置かれた状況は異なりますが、祖国の内戦や紛争、抑圧等の困難な経験を経ても学ぶ気持ちを持ち続け、日本で大学や大学院に合格して、学習や研究に取り組もうとする学生達です。そして将来、それぞれの分野で日本社会に、そして祖国と国際社会に貢献しようとの強い意志と高い目標をもっています。

パスウェイズ・ジャパンは、渡邊利三国際奨学金を通じて彼らの学業と生活を支え、難民となる困難な経験を経た若者達が、自らの目標を実現できるよう、今後も支援を続けていきます。