この度、2023年度(2023年4月〜2024年3月)の活動をまとめた年次報告が完成しました。皆様からいただいたご支援によって行った活動の成果をぜひご覧ください。
多くの皆様のご協力とご支援をいただいて、パスウェイズ・ジャパンは、教育を通じて難民の新しい道を拓くという使命のもと、2021年の設立から3年にわたって200人以上の難民となる経験を経た人々に対し、日本への受け入れと教育、そして自立への支援を行ってきました。
団体設立から3年を迎えた2023年度は、シリア、アフガニスタン、ウクライナの学生の日本への受け入れと、日本に暮らす難民の背景を持つ若者の高等教育進学のための奨学金提供のほか、日本で受け入れた学生たちのキャリアの実現のため就活支援の活動を拡充させ、「企業交流会」や「就活フェア」など展開してきました。
本年4月までにシリア、アフガニスタン、ウクライナからの受け入れ人数は177名に達しました。日本語学校あるいは高等教育を修了した71人のうち、進学した者を除く約3割が就職を果たしました。今回の年次報告書では、3年間の軌跡をまとめたほか、今年新たに来日した学生と共に、進学・就職した学生の声も紹介しています。
3年間の活動成果
次年度に向けて、シリア、アフガニスタン、ウクライナの3か国の学生を受け入れの募集が始まっており、昨年を上回る1,300名以上の若者から応募が集まっています。また、来春卒業を迎える学生の進路選択も佳境を迎えており、一人ひとりが日本で目指すキャリアを見つけ実現できるよう、一人ひとりの歩みに沿ったサポートを行っています。
今後も、政府の各機関、自治体、教育機関、企業、財団、宗教系組織、NGO・NPO、支援者の皆様と連携しながら、日本での難民の若者の未来への道筋を広げて行けるよう、取り組んでまいります。
引き続き当財団の活動に、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。