「教育パスウェイズのためのグローバル・タスクフォース 実践者コミュニティの東京会合」開催

世界で1億人を超える人が紛争や圧制、迫害で避難を余儀なくされる中、政府による受け入れだけでなく、ウクライナ避難民やアフガン退避者の受け入れでみられるように、民間が果たす役割も大きくなってきています。難民・避難民を民間主導で受け入れる道(=パスウェイズ)の 一つである教育を通じた受け入れについて、日本では初となる国際会合を5月17日、18日に、教育パスウェイズのためのグローバル・タスクフォース、日本国際基督教大学財団(JICUF)、上智大学と共催しました。2021年10月のフランス開催に続き2回目となる本会合では、 20 カ国から約 60 人の専門家・実務者が集まり、各国で教育パスウェイズを拡大す るための経験の共有や協力などについて議論が行われました。

初日のオープニングは衆議院第一議員会館で行われました。まず逢沢一郎衆議院議員の挨拶いただき、続いて、外務省国際協力局審議官 日下部英紀氏、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)教育担当官 Manal Stulgatis氏が教育パスウェイズの取り組みについてコメントしました。その後、教育パスウェイズのためのグローバル・タスクフォース/オープンソサエティ大学ネットワークのRebecca Granato氏がグローバルタスクフォースの取り組みについて講演しました。

その後、上智大学を会場に、2日間、ワークショップ形式で議論を重ねていきました。ワークショップでは、資金調達や学生の審査方法、学生が直面する課題と支援方法、就職支援など、教育パスウェイズを進める中での課題と解決方法を議論しました。参加者の中には、韓国やフィリピンなどアジアからの参加者もおり、アジア地域での教育パスウェイズの発展を学ぶ機会ともなりました。

今年12月には4年ごとに開催される「グローバル難民フォーラム」が開催され、日本は「共同開催国」となります。パスウェイズ・ジャパンでは、日本での教育パスウェイズの拡充に向けて活動していくとともに、グローバルで教育パスウェイズが広がるよう国内外の大学・支援機関と連携して取り組んでいきます。

*イベントの模様は共催のJICUFのページでも紹介されています。こちらをご覧ください。
JICUFが「難民のための教育パスウェイズの拡大」に関する会議を上智大学で共催