秋篠宮皇嗣妃殿下が難民の背景を持つ学生のリユニオン・デイを視察

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秋篠宮皇嗣妃殿下が、2024年3月に上智大学で行われたJEPN学生リユニオン・デイを視察されました。パスウェイズ・ジャパンが行う難民を教育・就労を通じて日本に受け入れる取り組みに関心を寄せていただき、今回の視察が実現したものです。当日は、ウクライナ、シリア、日本の学生達がグループに別れて企業の方々からキャリア形成や就活について聞く「キャリアトーク」と、3か国の学生が日本での友達作りについて考える「ワークショップ」の2つの活動をご覧いただきました。

妃殿下は、現在抱えている課題や将来の希望について語る学生たちの話に注意深く耳を傾けられ、特に「ワークショップ」では、母国と日本での友達になるまでの距離感や時間の違い等について交わされる、学生達の様々な意見を熱心に耳を傾けておられました。また、最後の振り返りの時間には、学生達のグループに混ざって直接話を聞かれる場面もありました。

さらに2つのプログラムの間には、小グループで難民の背景を持つ学生達一人一人と直接お話しされました。学生達は、母国の紛争や政変で自分と家族に起こったこと、なぜ日本に来ることを選び、来日後どのように日本語を習得して、進学あるいは就職を果たしたのか等をそれぞれが日本語で話しました。妃殿下からは、日本で未来を切り拓こうとする若者一人一人に対してお声をかけられ、学生たちの日本語がとても上達していることに驚かれ、それぞれが日本で目指す目標を達成できるように願っていらっしゃいました。

今回、秋篠宮皇嗣妃殿下が難民の背景を持つ若者達に関心を寄せられ、直接話をされたいと訪問くださったことは、彼らにとって、また日本に住む難民の背景を持つ多くの人々にとって、大変勇気づけられる出来事であったと思います。振り返って今回のリユニオン・デイは、受け入れ大学・日本語学校、協力企業の方々、学生達自身、そして紀子妃殿下と、様々な方々の参加と協力によって、大きな成功となりました。そしてこれだけの社会的な広がりが生まれたのは、何よりも学生達自身が日本社会の一員として日々努力して、学業、仕事に打ち込む姿が、人々を動かしてきたからだと考えています。今後もパスウェイズ・ジャパンでは、社会全体の様々な方々との協力を通じて、難民の背景を持つ若者達の受け入れと自立を支え、共に歩んでいきます。