団体設立・渡邉利三国際奨学金5周年、教育パスウェイズ10周年ー難民・避難民の若者の未来の道筋が広がりました

パスウェイズ・ジャパンは7月7日、団体設立と渡邉利三国際奨学金開始5周年、そして難民・避難民の若者を受け入れる教育パスウェイズ事業の開始10周年を迎えました。

この10年間で、のべ72名の若者に大学教育の奨学金を提供し、さらに国外から232名の若者を日本に受け入れ、その学業とキャリア形成を支えることができました。

各事業をここまで継続し、さらに充実させることができたのは、これまで活動を支えてくださった皆様一人ひとりのご支援とご協力によるもので、この機会に改めて心より御礼申し上げます。

10年前のシリア人道危機に際して、「自分たちの学校で受け入れたら危険を冒して逃れる難民を救えるのではないか」と、後にパートナーとなる日本語学校から寄せられた声をきっかけに、教育パスウェイズの事業は始まりました。

2017年にシリアからの第1期生6名が来日してから10年。2021年のアフガニスタンでの政変や2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受けて対象国を広げて、この春にはシリア、アフガニスタン、ウクライナの3か国から計26名の学生を迎え入れることができるようになりました。

また、団体設立と共に2021年度より始まった「渡邉利三国際奨学金」では、日本全国どの大学に進学しても応募可能、さらに学費と生活費の両方が支援を受けられるという利便性の高さから、応募者は年々増え、2026年度募集では約230名に達し、現在25名の若者の高等教育を支援しています。そして、5年目となる今年6月には、寄付者の渡邉利三氏より奨学金基金として追加の700万米ドル(約11億円)の新たなご寄付をいただき、今後助成する奨学生の数を2倍に増やしていくことが可能となりました。これによって渡邉利三国際奨学金は、今後日本で最大の難民・避難民向け奨学金プログラムとなります。

設立時に、難民となる経験を経た若者達の日本への道筋、そして未来への道筋という思いを込めて名付けた「パスウェイズ(道筋)」という名前の通り、皆様と共に切り拓いたこの小さな道筋は、この10年間でより広い道筋になり、さらなる未来へと繋がっていきます。

その道筋を歩んで日本社会で活躍する卒業生も増え、就職したりフリーランスとして自立した数は74名に達しました。卒業生たちは、後輩となる学生達に日本での生活、進学、そして就職について様々な機会に伝えてくれ、パスウェイズ・ジャパンの学生・卒業生のコミュニティの一員として、後輩たちの歩みを支えてくれています。 

世界を見渡せば、今もなお、紛争や圧政によって難民となり、教育とキャリア形成の機会を必要としている若者が世界には数多くいます。その中には、ここまでパスウェイズ・ジャパンが受け入れてきた学生達のように、日本に憧れ、希望を託して、機会を待ち望んでいる若者が数多くいるはずです。パスウェイズ・ジャパンは、次の10年も、一人でも多くの難民・避難民の若者が日本で学び、新たな未来を切り拓けるよう取り組んでまいります。 

これからも、若者達の歩みをともに支えていただきますよう、皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

公益財団法人パスウェイズ・ジャパン
折居 徳正

難民・避難民の若者の日本での道筋は、多くの個人・団体のご寄付によって、支えられています。次の10年も、一人でも多くの若者へこの機会を届けられるよう、ぜひ活動へのご支援をお願いいたします。 

NHK「午後LIVE ニュースーン」で、パスウェイズ・ジャパンの活動が紹介され、今年春に来日したアフガニスタンの学生と日本の企業で働く卒業生が取材に応じました。ぜひ若者たちの思いを聞いていただければ幸いです。

教育パスウェイズ10周年、団体設立・渡邉利三国際奨学金5周年を記念し、ウェブサイトでは、卒業生・学生の声とこれまでの歩みとを紹介しています。ぜひご覧ください。

パスウェイズ・ジャパン 教育を通じた難民・避難民の受け入れ 10年の軌跡