シリア、アフガニスタン、ウクライナの3カ国の学生を受け入れる「日本語学校パスウェイズ」の「新入生歓迎会兼卒業生祝賀会」を3月末に開催しました。当日は、3月に新たに来日した学生が今後の抱負を語るとともに、今春日本語学校を卒業した10名の学生が、これまでの歩みと進路について、日本語学校で学んだ日本語で話をしました。その一部をご紹介します。
シリア出身・カジムさん

約2年前に日本に来た私は、最初は日本語が話せず苦労したものの、パスウェイズ・ジャパンや支援者、日本語学校の先生の助けを受けながら生活を築き、日本語を学び、アルバイトや就職活動にも取り組んできました。その結果、建築の仕事が決まり、今後は建築業界で経験を積みながら二級建築士の資格取得を目指し、将来的には自分の事務所を持つ夢を描いています。支援してくれたすべての人々に深く感謝しており、このプログラムが今後も困難な状況の人々を支援し続けることを願っています。
シリア出身・アブドゥルカリムさん

3月に日本語学校を無事に卒業できました。JELAの奨学金に受かり、専門学校でモバイルアプリケーションの開発を専攻することになりました。皆さんの前で日本語で話せること、これは皆さんのお陰です。これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ウクライナ出身・ディアナさん

この学校での2年間は、本当に貴重な経験でした。
日本語の勉強を頑張るだけでなく、先生方やクラスメートとの交流を通して、たくさんのことを学びました。特に、さまざまな国から来た友達と出会えたことは、私にとって大きな財産です。みんなと一緒に勉強したり、日本の文化を体験したりすることで、日本語だけではなく、異文化についても深く理解することができました。
さて、4月からの予定ですが、私は仕事を始めるつもりです。まだ探している最中なので、具体的に何をするかは決まっていませんが、日本で働くという新しい挑戦を楽しみにしています。そして、もちろんこれからも日本語の勉強を続けるつもりです。日本語は本当に奥が深く、毎日新しい発見があります。もっとスムーズに話せるようになりたいので、これからも努力していきます。
さらに、私は将来的に日本の大学のメディア学部に進学する予定です。SNSや映像制作にも関心があるので、大学で専門的な知識を身につけたいと思っています。
これが今の私の将来の計画です。新しい挑戦がたくさんありますが、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
皆様のご支援に支えられ、卒業生は、この2年間、日本語学校での日本語の勉強をする傍ら、アルバイトをしながら自活し、日本での生活を築いていきました。そして、母国で失った希望を回復し、進学・就職と自分の目標へと歩みを進めていきました。
4月からは専門学校や大学への進学、就職と様々な進路に進みます。新たな一歩を踏み出す難民・避難民の学生を、引き続き応援いただけますと幸いです。
