難民・避難民の学生のキャリア実現に向けて(2):「就活のための日本語講座」開催

パスウェイズ・ジャパンでは、日本に受け入れた難民・避難民の学生が、日本で自身の目指すキャリアを実現できるよう、就活に向けたサポートを拡充しています。その取り組みの一環として、就活のための日本語講座とセミナーを2024年10月に開催しました。

昨年の「就活セミナー」などを踏まえて企画された今回のイベントでは、セミナーに参加いただく企業の情報を調べ、その企業に合わせて自己アピールをしていくための日本語を学び、実際に企業と面接の練習をしていく、という流れになりました。

第2回目の今回は、「就活のための日本語講座」について紹介します。

イベントの前半は、シリアとウクライナの学生が、自身の体験談を話してくれました(※先輩学生の体験談はこちら

後半は、2つのグループに分かれて日本語を学んでいきました。難民の日本語教育に経験が豊富な公益社団法人 国際日本語普及協会(AJALT)の講師の方にご協力いただき、就活セミナーでの企業との面談を念頭に、面談のやり取りで使われる日本語の表現、その場面で使うべき敬語を教えていただきました。

 講座での限られた時間を活かすため、学生たちは、事前課題として、自分の強みや将来何をしたいかといった「自己分析」を進めていました。 講座当日は、日本の大学生がボランティアとして参加し、小グループに別れて、自己分析の内容を深め、自己紹介や自己PRの日本語の表現を改善していくことに取り組みました。最後には、練習の成果として一人ひとりが用意した自己紹介を他の参加者の前で行いました。各自が、これまでの母国での経験や、来日後に日本の社会や文化を理解し、日本語学習を始め様々なことに取り組んできたことを、1分間という限られた時間で分かりやすく伝えられるよう、真剣に取り組んでいました。

日本の学生と共に自己PRを考えている様子
グループの中で自己PRを発表する様子

 また、もう1つの事前課題では、就活セミナーに参加する企業を調べ、質問を考えるという課題もしており、イベントの後半では、各学生の進捗を確認しながら、企業との面接への準備を進めました。

参加した学生は、2日間の講座で実践的な内容を学ぶことができ、その後の就活セミナーへの準備を進めていきました。