日本語学校生が1年の成長を振り返り、将来を考える「日本語学校パスウェイズリユニオン・デイ」開催

パスウェイズ・ジャパン(PJ)では、日本語学校で学ぶ学生たちが一堂に会し、1年の歩みを振り返りながら、仲間とのつながりを深め、次の進路を考える機会として、毎年3月に「日本語学校パスウェイズ・リユニオン・デイ」を開催しています。本レポートでは、2025年度の当日の様子をご紹介します。
*日本教育パスウェイズ・ネットワーク(JEPN)の主催で大学・専門学校に通う学生が集まる「JEPN学生リユニオン・デイ」についてはこちらをご覧ください。

パスウェイズ・ジャパンでは、シリア、アフガニスタン、ウクライナから毎年約20名の学生を日本語学校に受け入れており、卒業生を含めたコミュニティは年々広がっています。今回のリユニオン・デイには、全国各地で学ぶ37名の学生が参加しました。普段は宮城から沖縄まで離れて暮らす学生たちが集い、日々の生活や進学・就職に関する悩みを共有しながら、互いに励まし合い、交流を深めました。

シリア、アフガニスタン、ウクライナの日本語学校で学ぶ学生が集まったリユニオン・デイ

前半は、日本語学校での学びやアルバイト、日々の生活について1年間を振り返り、今後の目標を共有しました。

 本プログラムでは、全ての学生が日本語学習とアルバイトを両立しながら生活しており、その負担は小さくありません。それでも、日本語能力試験(JLPT)の合格や職場での成長など、一人ひとりが積み重ねてきた成果を分かち合い、互いの努力をたたえ合う姿が見られました。アルバイト探しや生活面での悩みなど、共通する課題についても率直に共有され、経験を乗り越えた学生が具体的なアドバイスを伝える場面もありました。限られた時間や経済状況の中でも趣味や余暇を楽しむことの重要性も語られ、共通の関心でつながる様子も見られるなど、会場は温かな雰囲気に包まれていました。最後には、それぞれが1年後の目標を描き、次の一歩への意欲を高めました。

シリア、アフガニスタン、ウクライナの日本語学校で学ぶ学生が集まったリユニオン・デイ
シリア、アフガニスタン、ウクライナの日本語学校で学ぶ学生が集まったリユニオン・デイ

続いて、日本語学校卒業後に大学へ進学し、就職活動を経て今春より企業に就職するシリア出身の卒業生と、日本語学校から直接就職したアフガニスタン出身の卒業生が登壇し、それぞれの歩みを語りました。困難を乗り越え、日本で自らキャリアを切り拓いてきた先輩の経験は、具体的なロールモデルとして現役学生に伝わり、参加した学生たちは自身の目標に向けて一歩踏み出す大きな励みを得ていました。

シリア、アフガニスタン、ウクライナの日本語学校で学ぶ学生が集まったリユニオン・デイ

後半は、進学希望者と就職希望者に分かれてセッションを実施しました。

進学希望者には、奨学金制度や必要な準備について説明がなされ、学生達は具体的な計画づくりに取り組みました。就職希望者は、自身の強みや志向を整理する「自己分析」に取り組み、学生同士で共有しました。
さらに、すでに進学・就職を実現した卒業生も参加し、実体験に基づくアドバイスや励ましの言葉を届けました。

シリア、アフガニスタン、ウクライナの日本語学校で学ぶ学生が集まったリユニオン・デイ

プログラム終了後は、軽食を囲みながら交流を深める時間も設けられました。最後には、この春から大学・大学院へ進学する学生が登壇し、これまでの道のりや喜びを語るとともに、後輩たちへエールを送りました。

シリア、アフガニスタン、ウクライナの日本語学校で学ぶ学生が集まったリユニオン・デイ

全国各地の日本語学校で学ぶ学生たちは、普段はそれぞれ異なる環境にいます。「日本語学校パスウェイズ・リユニオン・デイ」は、出身国や来日時期を越えてつながりを築く貴重な機会となっています。ここで生まれた関係性は、学生たちが今後、困難を乗り越えながら進学・就職へと歩むうえで、大きな支えとなっていくと期待されます。

パスウェイズ・ジャパンは、こうしたコミュニティの力を大切にしながら、難民・避難民の背景をもつ若者一人ひとりが、日本で希望する進路を切り拓いていけるよう、これからも伴走していきます。