インタビュー:ナスチャさん

ウクライナ出身。
2022年のロシア侵攻後に来日し、京都民際日本語学校で学んでいます。
ウクライナで働いていた企業の仕事を日本で継続する傍ら、
パティシエになるために独学で勉強しています。


Q 日本に来る前のことを教えてください

日本に来る前、今と同じ会社で仕事をし、お母さんと2匹の猫と一緒に暮らしていました。お母さんや親戚は、まだウクライナにいるので、今でもよく連絡をとっています。

日本語の勉強は、ウクライナにいた大学生の時から始めました。中学生の頃から、アニメを見る中で日本のことや文化に興味を持つようになり、ウクライナで行われた日本のフェスタに参加し、日本語を勉強をしようと決めました。日本語を勉強するのは好きです。

Q パスウェイズ・ジャパンのプログラムに応募したきっかけを教えてください

戦争が始まってから、避難民向けのプログラムがたくさんありましたよね。親友からパスウェイズ・ジャパンのプログラムについて教えてもらいました。よく考えた上で、パスウェイズ・ジャパンのプログラムを受けてみたいと決めて、申し込みました。

プログラムに申し込み、面接をうけ、決定するまでは、短い期間だったので、特別な感情はありませんでした。日本に行くと決まってから、特別な準備を始めましたが、色々な手続きや用事があり、何かを感じる余裕はありませんでした。

でも、日本に来た時、京都に来た時、やっとほっとして、私は日本にいるとわかりました。幸せだと思いました。

Q 普段はどのような生活をしていますか?

日中は学校で勉強しています。学校から帰ってから、仕事をしています。私はフルタイムで仕事をしているので、学校の前と後、毎日8時間ぐらい働いています。暇な時は、どこかに遊びに行きます。そして、時間がある時、お菓子を作ります。

学校での勉強はとても楽しいです。学校の先生は優しく、心をこめて説明してくれますし、きっかけがあれば普通の話をします。同級生も非常に面白いです。勉強はもちろん、よく遊んでいます。クラスの雰囲気がよく、ここで勉強するのが大好きです。学校の人間関係が家族のようで、勉強しやすいです。

様々な国の学生と学び、文化は違いますが、みんな同じ人間だと思いました。それはとても大事なことで、それがわかって良かったです。みんなで文化をシェアしたり、意見を交換するのは大切で、自分の考えが広がると思います。

毎日が楽しいです。気持ちが暗い時は、自分が大好きな国にいると思い出して、私は幸せだと思います。日本語だけでなく日本文化にも憧れがあるので、長い歴史を持つお寺や神社に参るのが好きで、そこにいる時、心が洗われるような気持ちになります。

Q ナスチャさんの夢を教えてください。

まずは全世界が平和になりますように祈っています。そして私の家族が全員無事でいますように願っています。あとは、これからも長い間、日本に暮らし続けて、自分のお店や、小さなパティシエの学校を作りたいと思います。自分の店では、ウクライナのパン、後はウクライナと日本のお菓子を売って、日本の方に美味しいと思ってもらえるものを作りたいです。また、もっと時間ができれば、日本の中の歴史がある様々な場所へ旅行に行ってみたいと思います。


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