パスウェイズ・ジャパンでは、日本に受け入れた難民・避難民の学生が、自身の目指すキャリアを日本で見つけ、実現できるよう、就活に向けたサポートを拡充しています。そのような取り組みの一環として、Bloombergの協力により、社員が「メンター(助言者)」となって難民・避難民の若者の就活を支援する「就活メンターシップ」を8月ー11月に開催しました。本取組は昨年に続き2年目になります。就活に取り組む若者合計20名が参加し、Bloombergからは合計23名の社員がメンターを務めました。「メンティー(助言を受ける人)」となった参加者たちは、ビジネスの第一線で活躍するBloombergの社員から実践的で有益なアドバイスを多くいただき、就活の準備を加速させることができました。また、Bloombergの社員にとっても、難民・避難民の学生と直接話し、その思いや悩みをに触れるよい機会となりました。
期間中、オンライン、対面を混ぜて計4回のセッションが行われ、英語と日本語でそれぞれ面接練習を行い、メンターから面接の受け答えや履歴書への感想と助言が行われました。また、参加者が外国籍の住民としてどのように日本でキャリアを形成するか、就活や企業で実際に仕事をして行く上での不安や悩みに対しても、メンターから経験に基づく助言が行われました。
参加した学生からは、以下のような感想が寄せられました。
・自分の考えるキャリアパスに向けて、どのようなステップをとるべきか学ぶことができました。もっとメンターの方とお話しする時間が欲しかったです。
・私の履歴書に対して本当に役立つフィードバックと提案をいただいたので、履歴書を改善することができました。また、面接の練習は自分の長所と短所を理解するのに良いものでした。
・面接練習では、とても注意深く、とても良い質問をしてくれ、終了後には本当に有益なフィードバックをたくさんしてくれました。当事者意識の大切さ、自分の経験例をあげる必要性、やる気や自分の強みをアピールする重要性など、良いフィードバックをたくさん聞くことができました。
・面接練習の傍ら、本番の面接では聞けないような質問や、素敵なアドバイスを聞くことができたことがよかったです。日本企業の面接では、企業研究がとても重要であることを学ぶことができました。
・メンターには、私の問題に対する様々な解決策や方向性を教えてもらい、複数の方から異なる見解を示してもらったので、自分なりの結論を考えることができてよかったです。日本の労働文化が異なる理由や予想外の方法で変化している理由をさらに知ることができました。
また、学生たちと接したメンターの方からも以下のようなフィードバックをいただきました
・彼らは互いの状況を思いやり、学ぶことにとても熱心だと思いました。
・初めは自信がなさそうに見えた彼らも、自分の限界に挑戦し、模擬質問に答えようと頑張っている姿が見られました。その姿勢は、私たちが建設的で前向きなフィードバックやヒントを提供し、彼らの自信を高めるために大切なことです!
・貴重な経験でした。難しい日本語でもなんとかやり抜こうとする姿に心を打たれました。
今後も、パスウェエイズ・ジャパンでは、パートナーの各企業と連携をさらに深めて、難民・避難民の若者達が日本で相応しいキャリアを築いていくことができるよう支援していきます。